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コラムcolumn

むし歯予防に効果的なお菓子の食べかた

大人も子供も、甘いものが大好きという方は多くいらっしゃいます。そして、「甘いものを食べるとむし歯になる。」ということも皆さんご存じです。

矯正治療中は、口の中に装置が入るためむし歯のリスクが高まりますので、虫歯予防に気を配ることはとても大事なことです。

今回は、甘いものを食べる楽しみと虫歯予防を両立するためのお話をしたいと思います。

ジュースとお菓子

甘いお菓子やジュース、スナック菓子には、たくさんの砂糖が含まれています。砂糖はむし歯菌の大好物ですので、甘いものを食べていれば、むし歯になりやすくなります。

特に子供の歯は、大人の歯に比べむし歯になりやすく、むし歯になると進行が早いので、むし歯予防の一環として甘いものの与え方には注意が必要です。

むし歯予防のために大事なこととして、

  • 特に寝る前はしっかり歯磨きをする(子供の場合は仕上げ磨きも)
  • 定期的に歯科医院のクリーニングを受ける
  • フッ素を塗って歯を強くしておく

などを行うことは基本的に大事なことですが、それ以外に、もう一つ。歯の表面が砂糖で汚される時間を短くする。ことがむし歯予防にとても効果的です。

1日1回

例えば、同じ量のお菓子を「1日に何回かにわけてちょこちょこ食べる。」または「1日に1回で全部食べきる。」のどちらがむし歯予防に効果的かというと、「1回で全部食べきる」ほうが、むし歯になりにくいのです。

ポイントは、「甘いものを口にする1日の回数を減らす」ことです。

たとえ一口だけでも、砂糖入りのものを1回飲食すると、約20分間は歯の表面に砂糖が停滞します。通常、何かを食べた後はお口の中は酸性に傾きます。

虫歯菌

甘いお菓子を食べたあとの口の中は、歯が溶けやすい環境になっている上に、砂糖でむし歯菌が活性化。まさに、歯にとってダブルパンチの良くない状況になります。

でもここで、甘い間食が1回だけで終われば、唾液の流れにより、徐々にお口の中の環境は持ち直してきます。

ところが、一口食べて休憩、また一口、というのはお口の中はいつまでも歯が溶けやすい状態が続き、さらに砂糖が度々投入されるため、むし歯菌が活発な時間も増え、歯にとって良くない状態がずっと続くことになります。

これでは、歯がむし歯になってしまいます。以下のようなことに心当たりはありませんか?

甘いもの
  • お菓子は好きなときに食べる。
  • 甘いペットボトルのジュースやスポーツドリンクが好き。
  • 冷蔵庫にあるジュースを好きなときに飲む。
  • 粘着質の甘いお菓子が好き。(歯にくっつきやすく、砂糖が留まりやすい。)

ちなみに、砂糖入りの飲食の最後は、お水やお茶で口をゆすぐということも砂糖を洗い流す意味で効果的です。(もちろん歯磨きも効果的です!)

甘いもの(間食)の飲食回数は1日1回に。甘いものを食べている時間は短めに。砂糖を含む飲食で終わらない。

甘いものを取るタイミングも重要です。お菓子を食べたから食事が食べられない、というのは生活リズムの乱れや肥満の原因になります。

また、寝る前に甘いものを飲食するのは本当に良くありません。睡眠中は唾液の流れが低下するので、むし歯になりやすくなります。

もちろん、むし歯のなりやすさには個人差があり、単にシュガーコントロールだけで完全な予防はできませんが、効果的な方法の一つです。

適切なおやつについてお子様と話しながら、一緒にタイミングや量を決めることは、むし歯予防や体の健康という意味だけでなく、食べることのありがたみや楽しさ、そして、ほど良い自制についても学ぶ良い機会になるのではないでしょうか。

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是非、意識してみてください。