小児矯正はいつから始める？＊小児の矯正は骨格の治療＊
「小児矯正はいつから始めると良いのですか？」とのご質問をよく頂きます。
矯正治療、というと針金で歯を動かすことをイメージされる方が多いようですが、小児期は乳歯と永久歯が混在する状態ですので、この時期には歯を並べる治療というよりも、筋バランスを整え、顎を正しい成長方向に導く骨格の矯正を行うことが大切です。
歯がきれいに生えそろい、良く咬み合うためには、土台である顎の形と上下のバランスを整える必要があります。しかし、成長の途中で、顎の成長方向に何らかの理由で歪みが生じると、上下の顎のバランスが崩れ、
- 狭い顎になったり、
- 見た目でっぱさん（下顎が引っ込んでいる）、
- 平たい横顔（上顎が引っ込んでいる）、
- 鼻腔が狭くなり、いびきや口呼吸が習慣化する方、
- 歪んだ顎に永久歯が生えてくるので、結果的に歯並びが歪む、
など、歯並びだけでなく、お顔の成長や口周りの機能に多くの問題を惹き起こします。
当院の小児期の矯正治療は、早期に、歪みの原因を取り除き、顎の成長を正しい方向に導くことで、お顔やお口の健やかな発育と、体の正常な機能を取り戻す治療を行っています。
小児矯正治療の開始時期は、理想的には6～8歳ごろとも言われますが、12歳ごろまで可能な場合もあります。概ね、思春期前頃までというところですが、早い時期に治療を開始する方が、安定した良い結果が得られやすいです。
小児の矯正治療が効果的な時期は限られた期間です。気付いた時に、まずは一度ご相談されることをおすすめします。