治療方法・期間・結果は個人により異なります。
奥歯が噛んでいても前歯が開いている状態を、開咬またはオープンバイトと言います。
開咬は指しゃぶりや爪咬み、舌を前歯に押し付けたりする癖で起こりやすい不正咬合です。
この患者さんは開咬だけでなく、顎が小さく、歯が生えるスペースが著しく不足していました。
まずはこどもの矯正で上下の顎の幅を広げながら形を整え、永久歯の萌出誘導を行ないました。同時に舌や口の正しい動かし方の練習も行いました。
こどもの矯正終了時も、犬歯と12歳臼歯が生えるスペースが不足していたため、歯を4本抜歯しワイヤー矯正で治療しました。
こどもの矯正だけで良い歯並びが得られる場合もありますが、顎が成長できる量と歯の生え方には個人差があり、こどもの矯正後にワイヤー矯正が必要な場合があります。
口元と歯並びのバランスが整い、良い噛み合わせになりました。
装置をよく使えなければ効果が得られません。また、口周りの癖も改善されなければ治療が長引き、後戻りを起こしてしまいます。
装置の使用やお口周りの運動、仕上げ磨きなど、いつもと違う生活習慣を身に付ける必要があるため、こどもの矯正治療では周りの大人の方のサポートがとても重要です。
治療の際はご本人と保護者の方にわかりやすい説明を行い、お子様のお口の発育を一緒にサポートします。